板橋にある東京都健康長寿医療センターの研究チームの調査により、町内会役員やボランティアに定期参加している高齢者は、人生の最後まで自立を維持するケースが多いとわかったそうです。
老人ホームを紹介する対象の23区内シニアの多くに都営団地住民がいます。
彼らの傾向として、葛飾区の亀有・金町団地とか新宿区の戸山団地とかいった、わりと駅近でショッピングや集会がしやすい団地民は社交度・自立度が高いです。
年末に老人らで夜の「火の用心見守り」を晩酌付きで毎年開催する団地会もあります。
こういう義務を伴った社交イベントを用意している団地は、東京都長寿研の研究結果でもある「社会参加で死ぬまで自立する率が1.5倍」という環境ができあがっています。
以下は東京都にある都営団地の一覧公式ページです。
大規模で歴史があり過ぎる団地は昔から入居の高齢者が孤立し引きこもって、日中に団地内を駆け巡る訪問介護スタッフさん以外は時が止まったように見え、マスコミに「大都会の中の限界集落」といわれるほど過疎化・ゴーストタウン化しています。
豊洲市場ができて知名度が上がる前から近代的なビジネス街になっている江東区の豊洲や南砂にも団地があります。
豊洲や南砂などは超高額家賃エリアです。都営なのにどういうカラクリか中国人をはじめ団地民の何割かは外国人です。
団地1階のテナントスペースには中国文字のスーパーマーケットやエステサロン、各種ショップが入っています。
これらが団地テナントと思えないほど活気あって栄えていて、団地内外からの老人も含めた客達で賑わって、良い雰囲気です。
これから都内老朽団地の一大建て替え事業が進みますが、長寿研の研究のように、隣人と社交していれば自立が促されるのだし、入居者がまばらになった団地に不法滞在以外の外国人入居条件を緩和して賑やかな雰囲気を作るほうが、高齢者対策としても、「建て替え」より安上がりに結果を出せるように思えます。