新華社によると、中国でも60歳以上の高齢者人口が総人口の21.1%を超えたそうです。
( 参考:新華社通信ー『中国、高齢者向け教育市場が旺盛』 )
興味深いのは、受け皿として「高齢者大学・老年大学」という本当の高齢者専門大学があり、これに通うシニアが多数いるという点です。
日本でも「シニアの学校」はありますが、多くは介護事業者が主体で、デイサービス運営のとっぴなアイデアとして書道とかフラワーアレンジメントの教室を開催している感じ。
シニアの方も、「・・・どうせデイサービスに通わなきゃいけないなら(・・・学校っぽい方が体裁がいいか)」というレベルです。
しかし、中国の場合は本当の大学もしくは「大学的」な教育機関として老年大学があり、シニアが各分野に自分から参加しているようで、積極性の点で大きく違いがありそうです。
日本の場合、「それ、介護保険で通えるの?」というせちがらい発想になりそうで、介護保険内のサービスでなければ家族が四の五の言いそうですが、自治体の主宰するカルチャー講座は今も人気です。
独居老人であっても、学校・カルチャー教室など他人とコミュニケーションできる場に参加し刺激を受けていれば、家で引きこもっているより何倍も、ボケる時期を遅らせられるのは市民講座などに出ているお年寄りをみれば分かります。
中国の老年大学に関しては、日本でも多くの大学が注目して、研究しているようです。