( 参考:毎日経済(韓国経済メディア)ー『現代自動車 ホイールシェア移動式レンタル所』 )
韓国の自動車大手・ヒュンダイは、2018年から社会福祉共同募金会、社団法人グリーンライトと「ホイールシェア」という形の自立歩行困難な高齢者や障碍者を支援する社会貢献事業を行っています。
例として、観光客が大挙する大型イベント等にシニアらが安心して来場できるよう、会場内に無料で電動車いすを充電できたり、車椅子を貸し、車椅子運搬用の車両まで無償で貸す、移動式ブースを設けているとのこと。
イベント会場ごとに、ヒュンダイが移動式簡易ブースを設置し、〝ホイール(車輪)にまつわる雑事を無償レンタルという形でシェアし、シニアに貢献する〟というような意味で、「ホイールシェア」と呼んでいます。
日本では、イベントや祭りに車椅子で気軽に行ける下地がなく、介護サービスの範疇でもないので、利用者はその手の観光から足が遠のくばかりですが、ヒュンダイのホイールシェアレンタルブース設置のような試みは自治体が低予算でできるレベルに思えます。
日本では、今年の8月に初めて、関西エアポート株式会社が関空で「チェックインカウンターから搭乗ゲートまで」の車いす利用者への移動支援(要は後ろから車椅子を手押しする)を始めました。
観光業界では、この関西エアの支援サービスが初とのこと。まだまだ移動弱者が安心して観光できるベースは少ないです。
ただし、東京を中心とした「首都圏鉄道会社」のバリアフリーサービスは徹底していて、車いすでも関東中を自由快適に移動でき、駅員さんが連携してサポートしてくれます。
全ての私鉄が連携して情報共有し、車椅子利用者が到着する駅に(無人駅でさえも)事前に駅員さんがきてくれて、出迎えてくれるサポート品質の高さは、もっと評価されてしかるべきものです。