( 参考:LIMO life&moneyー『厚生年金・国民年金で気をつけたい「落とし穴」』 )
年金受給額は、在宅介護を受けながら生活し続けるにしても、老人ホームへの入居を検討するにしても、「これ以上あがることのない」月々の生活予算を考えながら暮らすには、念頭に置かなければならない数字です。
多くの人は、書類で通知され認識している年金額と実際に手取りでもらえる金額との相違が「少ないかも」と漠然と思っています。
このLIMOの記事では、実際に受給する年金額は、「個人住民税・所得税・介護保険料・健康保険料」が天引きされていますよ!…ということを具体的にアドバイスしてくれています。
老人ホームに入居希望者を紹介するさいも、急ぎの事前調査では銀行通帳の記帳面を見ず、本人申告と自己申告書類を元にします。
本人が「年金15万円です」といえば、〝そうしたら、将来要介護5になったり医療行為が必要になっても月支払い最大が15万円で収まる施設を紹介しよう〟と考えます。
そして、該当する老人ホームがあれば、そこと入居希望者を引き合わせる時(急ぎの場合)「この人は年金予算月15万円あります」とホーム側に説明します。
しかし、急ぎで入居するそのホームの面談室での入居契約時、通帳に記帳されている年金の受給額をみると15万円にはかなり足りない金額しか振り込まれていないことがあります。
そうした場合も、本人や家族がトラブルを起こしそうもない温和な人なら、仕方ないなということでホーム側に納得してもらいますが、ホームと入居者を取り持つ役目としては、かなり恥ずかしいところです。
天引きされる税金や保険料の中でも、所得に関するものはかなり問題です。
病院の退院調整などで、急ぎで老人ホーム探しをする場合、医療連携室の相談員さんからの主に医療行為やADLについての報告が主になります。
そして、80代であっても病院に入院するまでバリバリ働いていて、入院することになった事故が原因で要介護になった人などは、直前の所得が税金に関わってきます。
そうすると、年金額の天引きの他に、老人ホームに入居してから、「前年が高所得だったから介護保険負担割合が1割じゃなく2割」だったというのが判明したり。
そうすると、介護サービス費用が単純計算で「倍」になったりしてしまいます。
この辺りの、天引き額については、これから老人ホーム探しをする本人や家族がなるべく勉強しておいて、詳しくなっていてくれると、ことがスムーズに運びます。