(参考:LIMO Life&Money記事『団塊世代「70歳代」の平均貯蓄額はいくら?高齢者世帯の58.3%が年金だけで生活できない…』)
当記事で平均貯蓄額としている根拠は、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査ー二人以上世帯調査(令和5年)」によります。
70代団塊世代の平均貯蓄額は1,757万円とのこと。
東京都内のことではなく、全国のアトランダムに選んだリサーチの結果です。公務員なども入っているでしょうから、平均がこの位というのは妥当です。
ただ、23区内に居住するシニアで高齢者施設への入居が困難と悩んでいる方は非常に多く、彼らの貯蓄額は「よく聞く金額」としては300万円あればいいほう。
これは、年金額が10~15万円の元サラリーマンのちゃんと頑張って働いていた人の預金の金額。如何に東京都内で暮らしていくにはお金がかかるか、ということになります。
記事の中でも、平均は1,757万円なのに、「貯蓄ゼロ=26.7%」もいます。
格差が非常にあり、高額預金者が平均値を押し上げているだけで、実質的には記事タイトルどおり「58.3%が年金だけで生きれない」というのが実態です。
低年金受給者で預金も少ない場合、普通の生活を送るのも大変ですが、かといって高齢者施設に入居することは、東京都23区においては100%不可能です。
普通のサラリーマンだった人は、少なくとも10万円は年金があるから、群馬や茨城・栃木の老人ホームだったら入居は可能です。
しかし、自営業で国民年金の支払いに気が回らないまま商売を続けてきた人は、年金額が10万円を切っていたりします。
年金がせめて7~8万円あれば、群馬北部や茨城と福島の間辺りの親切な老人ホームに対し、交渉して入居することができます。
しかし、5万円以下だったりすると、施設としてもボランティアではないので完全にシャットダウンされます。
ダメもとで特養に申し込み続けながら、在宅で頑張るか、生活保護を受給するかしか道はないかも知れません。