( 参考:東京新聞ー『ごみ屋敷72%で福祉支援が必要 居住者に健康問題や貧困』 )
東京新聞の記事です。
東京都内在住者を群馬県や栃木・茨城県の割安な老人ホームに紹介する時、施設から入居希望者の都内での「現況」を確認されます。
この時、「都内での暮らしはゴミ屋敷です」と報告するのは3割にものぼります。
でも、受入老人ホームはあまり気にしません。
要は、入居する時、断捨離して、施設入居後に一定のルールを守ってくれれば、東京都内でのゴミ屋敷状態とは、一線を画せるからです。
東京都内でゴミ屋敷生活をしている「老人ホーム入居者予備軍」は上記のとおり、3割くらいいます。
これにはご家族をはじめ、地元自治体の地域包括支援センター相談員さん、区の福祉事務所のケースワーカーさんが相当に翻弄されます。
東京を去るその日まで、該当者に対する地域包括相談員さんや福祉のケースワーカーさんは自分のことのように責任を感じるので、日々増えるゴミに頭を悩ませ続けるわけです。
ご家族は捨てても捨ててもキリのないゴミに途方にくれます。
こういった東京都内でゴミ屋敷暮らしを続ける人には、うつ病や認知症などの傾向もありますが、「依存心」という性格的な問題を抱えているケースが多いです。
なので、東京がら群馬や茨城に引っ越すさいバッグひとつに荷物をまとめて、入居後は余計な買い物に関してやんわりとノーを示し続ければ、ゴミ自体が増えないので、その人の居室はキレイなまま保たれることになります。
1%以下の確率で、ゴミをわざわざ外から拾い集めて屋敷の拡大につとめる猛者もいますが、大半の人は老人ホームのゴミを出さないシステムに従います。
都内のゴミ屋敷入居者を担当する地域包括支援センターの相談員さんや福祉事務所のケースワーカーさん、そして家族の心労は計り知れません。
こういったケースはゴミ屋敷にしづらい環境つまり地方の老人ホームへ、本人をスライドさせれば軽くカタがつきます。
ご家族にしても、持ち家ならともかく賃貸住宅でゴミ屋敷にされることは、後始末をする自分自身に負担がかかります。
少しでも早く、ゴミ自体を生産しえない地方の老人ホームへの転出を考えた方が、精神的に健全になれます。