2024 半年間の高齢者自宅死亡数の記事

( 参考:東京新聞ー『独居高齢者、2万8330人死亡 1~6月 孤独死・孤立死』 )

記事によれば、今年年始から6月までの6カ月間での自宅で死亡した人(37,227人)のうち、65歳以上の高齢者が28,330人(76.1%)もいたそうです。

毎年公表される【交通事故死者数】、2023年は1年間で2,678人。
比べてみると、今年半年で【自宅で死亡した独居老人数】=2.8万人という数字がいかに大きいことか分かります。

東京都内の独居高齢者に群馬や茨城の老人ホームを紹介する業務の中で、特に真夏は、入居予定前のシニアが亡くなる事例によく当たります。

完全孤独で不健康な暮らしを心配した地域包括支援センターの相談員さんが仲介してくれて面談の労をとってくれたのに、面談日の前日に亡くなったり。
老人ホーム入居が2週間先に決まり、引っ越し(&ゴミ屋敷大掃除)の段取りを決めているうちに死亡報告があったり。

地域包括支援センターや福祉事務所のケースワーカーさんが関わってくれていると、亡くなっても比較的早く発見されます。

そういった関係も断絶し、家族のケアもないような高齢者の場合、孤独死からの時間がたってしまい、居住していた場所は「特殊清掃」の世話になる事になります。

交通事故死は、昔は年間3万人以上いたのに、飲酒運転刑罰を厳しくしたり、シニアドライバーへの免許返納が進んだことで、好結果が出ています。

この記事に書かれている「高齢者の自宅死=半年で2.8万人」という数字は、尋常ではなく、本腰を入れた行政対策が必要です。