( 参考:東京都公式サイトー『令和6年 敬老の日にちなんだ東京都の高齢者人口(推計)』 )
東京都の公式サイトで都民中の高齢者人口を推計したデータが公表されました。
令和6年調べの東京都高齢者人口は311万8千人で高齢化率23.5%。
新宿区でも新宿・西新宿・歌舞伎町からほんのちょっと外れただけの、北新宿や早稲田寄りの戸山団地辺りで昼間に車で通ると、高齢者が散歩や買い物や井戸端会議で道を埋め尽くしています。
巣鴨のとげぬき地蔵どおり程の密集ではないにしろ、日中の道路占有者における高齢率は半分を超えている感じ。
日本の中心ともいえる新宿でさえ高齢者で溢れているので、東京市部・多摩地区などは推して知るべしです。
ただ、家にこもっているのではなく、外に溢れているということは、元気シニアであるというポジティブな証拠でもあります。
毎日新聞の取材によると、マンション管理会社で管理人として働くシニア世代にアンケート調査したら、「80歳以上でも働ける」と回答した人が7割以上だったそう。
( 参考:毎日新聞ー『「80歳以上でも働ける」7割 シニアに聞いた仕事の本音 民間調査』 )
これは、老人ホーム紹介でシニアとの面談のさい、「働きながら暮らせるホームはあるか」と聞かれることが多く、また、農園付きで好き勝手に園芸作業ができるシニアシェアハウスが受けていることにも、通じる元気シニアが増えている証左でしょう。
老人ホームへの入居希望者が病院の医療連携室から「退院調整」の形で弊社に紹介されてくることがあります。
この時、多くの患者(退院後、老人ホーム入居希望の人)は、【入院するまでは普通に働いていた】というケースがほとんどです。
なので、介護申請もしたことがなく、要介護・要支援どころかADLも自立であったり。
東京都の高齢化率が23.5%と4人に1人に迫る勢いとはいえ、その内情は元気シニアの率が高そうであり、さほど憂うことでもないのかもしれません。