( 参考:東京新聞ー『料理に特化 頭と体を使うデイサービス』 )
東京新聞による世田谷区を中心に料理教室風デイサービスを展開している「なないろクッキングスタジオ」という介護事業所の紹介記事です。
デイサービス業界は過当競争で、お年寄りを日中預かって狭い室内に押し込めておくだけの施設は淘汰されてっています。
デイ施設内にギャンブル要素をもちこんで客を呼ぼうとした流行もありましたが今は落ち目のようです。
筋トレジム兼デイサービスは、これから先も需要は高いはず。
女性専用のサーキットトレーニングジム・カーブスが世界一の店舗数を誇り、チョコザップが人気なのが、それをほのめかしています。
料理教室は、火を使ったり刃物を持つ機会が多いので、男性には向かないでしょうが、女性シニアには最適なジャンルかも知れません。
このなないろクッキングは三軒茶屋・自由が丘・成城と、お金持ちエリアで展開されているので、デイサービスに通うシニア達も優雅なものなのでしょう。
ホームページを参照すると、みんなで食べるテーブルスペースは広く場所を取っているけど、コンロ等を使うキッチンスペースの写真は「施設案内」の中を探しても見当たらない。
例えば、料理教室大手のABCクッキングスタジオなんかは、超広い理科室みたいな作りになっていて、各グループで調理できるよう、広い教室の中にアイランドキッチンが10台くらいドーンと置いてあります。
それがないのは恐らく、シニアがお客さんであることを考慮し、火器からなるべく遠ざけるための配慮。きっと、小麦粉をこねたり、卵をかき混ぜたり、といった危なくない作業はシニア達が担当し、火器を使ったり刃物を振り回す作業はデイサービスの職員さんがするのでしょう。
ホームページでは、「車椅子、麻痺、認知症の方も大丈夫」となっているので、こういう配慮は大切です。
毎日新聞の記事の終わりに、なないろの部長さんが「料理を通じ身体機能維持につなげるとして『機能訓練加算』を受けている」と話しています。
伸びているデイサービスの違いを教えてくれる記事でした。