( 参考:週刊ダイヤモンドー『高齢者の4人に1人が買い物難民!「それって過疎地の問題でしょ』が大間違いなワケ )
記事タイトルを見ると、東京都や神奈川県ほか首都圏のシニアが買い物難民だと取材によって検証したかのように思えますが、よく読むと「高齢者の4人に1人が買い物難民に将来なり、そのうち5人に1人が都民かも・・・」的な、当たり前の話でした。
つまり、人口が突出して多い東京都民が「5人に1人の買い物難民」ならば、残りの4人は田舎の人達なわけで、地方シニアの買い物難民化は昔から言われていることなので、真新しい内容ではない、ということです。
しかし、東京都民の免許証の返上率の高さ・親子別居世帯の多さから考えると、確かに他県よりも高齢者が買い物に不便しているのは間違いないところです。
地方では、スーパー代わりの移動販売車がけっこう見られます。
都民の方に、お得な老人ホームとして案内する紹介先である群馬県などでも異業種から移動販売に参入する企業が増えています。
( 参考:東京新聞ー『薬局が移動販売車 高齢者の生活支え』 )
スーパー最大手のイオンの子会社であるウエルシアの群馬県安中市支店が移動ドラッグストア&スーパーを開始した、という記事になります。
東京都内だと、スーパーまで行って買い物して、もし希望するなら無料〜数百円程度で自宅まで宅配してくれます。
田舎の過疎地で同じことをやったらペイしないから、移動販売等いう手段が主流になるのでしょう。
とはいえ、都内の板橋や北区・練馬区の高齢者ばかりの団地へは移動販売車がきてくれて、シニアに喜ばれているようです。車両という駐車スペースが必要なビジネスなので、住宅街・住宅密集地にはなじまず、都内では団地限定になっているのかもしれません。
( 参考:武蔵野市公式ページー『ムーバス』 )
買い物に行くのに歩いてはちょっときつい、というニーズを汲んだのが、東京都武蔵野市の「ムーバス」というマイクロバスです。これは大型バスの路線から外れた住宅街の狭い道を走り、15分間隔で運行し、料金100円で広い武蔵野市内を縦横に移動できるので、地元シニアに喜ばれています。