在宅でも施設入居でも高齢者の道路横断中の事故注意

高齢者の道路横断中の負傷事故・死亡事故が非常に多くニュースになっています。

歳をとってくると当然ながら歩行速度が遅くなり、反射神経は更に鈍くなります。
横断歩道がない道路で、車はだいぶ遠くにあり渡っても大丈夫と感じても、実際は道を渡る数秒の時間が遠くから来る車の速度に間に合わず、そして車をよけきれず事故になってしまうという・・・。

そもそも事故を起こす車側は、スマホ見ながらとかボンヤリしてるとか、「歩行者がよけるだろ」と考えているとか、まともな相手ではないので車がよけてくれることはほぼありません。

在宅介護で親を見守る家族としては、親に交通事故後の悲惨さを懇切丁寧に説明し、どうかせめて横断歩道のないところでは車がいなくても道路を横断せずに我慢するよう常々説得するしか、防犯方法はないでしょう。

そもそも横断歩道を渡っている歩行者をひき逃げする事件も増えているし、車に接触せず、車に轢かれそうになるのをよけたために大きく転倒し、歩行自損事故を起こしたら、警察は交通事故にもカウントしないし、捜査もしてくれません。

とある外出を自由にしている大らかな老人ホームでも、外出はいいけれども、歩行ルールだけは徹底して入居者に教え込んでいます。
仕切られた歩道がなく白線で区切られただけの道路では、絶対に白線から車道側に出ないこと、横断歩道がある場所までは、絶対に車がいなくても道路をおうだんしないこと、昼間でも反射腕章とLED点滅バンドを装着すること、など。

老人ホームの外出も、在宅生活の散歩も備えし過ぎ・・・ということはないので、完全防備で出歩いてもやりすぎにはなりません。