在宅介護の家族負担時間

公益財団法人生命保険文化センターのリサーチによると、在宅介護で家族が負担する支援時間は要介護度が高くなるほどに長くなり、要介護5になると6割以上の人が終日介護に関わっていることが分かったそうです。

東京都内など大都市では親を老人ホームに入居させることに世間の目は関係ありませんが、田舎に行くほど世間体というものが施設入居の高い敷位となって在宅介護家族の苦労が増してゆきます。

厚労省が集めた介護者からのアンケート結果を日本疫学会が研究したところ、36%以上の人が「心理的苦痛」を感じているということで、介護する者が社会的孤立しないよう政策が必要だ、と結論付けています。

在宅介護を引き受ける「子」は真面目な人が多く、自分がやらなきゃ、という義務感に束縛されている感があります。
しかし、親というか介護を受ける側としては、「子に介護して欲しい」と考える人は1割以下でほとんどはプロの介護を望んでいるのが実情です。

在宅介護をするならほぼ介護士・ヘルパーさんに頼むなり、老人ホームへの早期入居を考えるなり、介護する立場に立たされた人は最後に自分が傷つかないようセルフケアの精神も重要です。