週休3日以上の老人ホーム

福祉新聞に、「福祉医療機構(WAM)が先進経営で上手くいっている特養の5事例を公開した」という記事が上がっていました。

これはWAMがpdfファイルで公開しています。

読んでみると、5事例という割には、「外国人を積極採用」「AI、ICT導入」以外は、「理念を徹底」とか「柔軟な対応」とかいった、具体的事例ではない社訓みたいなことが書かれていて、経営の参考例とは感じませんでした。

しかし、「週休3日制採用」という点は、上記特養に限らず今多くの老人ホームで採用されていて、働く側からの意見としてもありがたい制度とよく耳にします。

人材不足の老人ホームで外国人登用に力を入れている所は多いです。
しかし、老人ホームに限らず日本で働くことの金銭的メリットは、今でさえギリギリ。賃金の高い他国が溢れています。
なので、いつまでも施設運営に外国人労働力を期待することは難しい。

これに比べ、週休3日や4日を導入している老人ホームは、地元の介護経営者で「あんまり毎日は働きたくないな」と考えている人たちを人材として掘り起こすのに成功しています。

一般企業においても週休3日・4日は重宝されているようで、「みずほフィナンシャルグループも週休4日」という、ホントかなと思える情報さえあります。

運営のICT化を徹底しても、コンビニと違って老人ホームの無人化はありえず、実働する人材がいないと話にならないので、働く側のニーズをニッチに汲んだ「休日多数・短時間労働OK」という方針は、これからの老人ホーム人材の募集に欠かせないテーマです。