遺族厚生年金の改正案

(毎日新聞8月21日記事より)
遺族年金は、年金加入者死亡後、その遺族が年金を受給できるシステムです。

記事のテーマになっている遺族厚生年金は、一般の厚生年金と同様、「二階建て構造」です。
一階は国民共通の「遺族基礎年金」で、二階がサラリーマン対象の「遺族厚生年金」という建付けです。

この改正案である【50歳以下は5年で打切り】というのが、最近話題になっています。
多くは、批判的なモノですが、この毎日新聞の記事は公平な評価をしています。

遺族年金は、「女性は家庭を守る(無職・扶養家族)ことが仕事」であった今の70代より上の世代には馴染みました。
しかし、男女の仕事格差もなくなり、今までどおりの「妻は遺族年金無期限給付」だとかえって不公平だと、改正案が出されました。

老人ホーム探しの現場では、この遺族厚生年金の改正は、すぐ改正されてもあと10〜15年くらいは無関係。
それより、介護保険や人材難で小規模なホームが淘汰され、いざという時の受入れ施設が極端に少なくなることの方が深刻です。