年金生活者支援給付金

( 参考:フィナンシャルワールドー『母の年金は「月6万円」ですが、支給日に2つの「振り込み履歴」がありました。1つは5000円くらいですが、“誤支給”として連絡すべきでしょうか?』 )

記事では、質問者の「自分の母の通帳に国民年金以外に不明の年金振り込みがあるが誤入金か?」という問いに、編集部が「それは年金生活者支援給付金です」と答えるところから、低額年金受給者への支援制度について紹介しています。

この年金生活者支援給付金は、65歳以上で同一世帯全員が市町村民税が非課税の老齢基礎年金受給者が、所得合計778,900円以下であれば、自ら日本年金機構へ認定請求手続きをすることで支給してもらえるお金です。

ちなみに所得が778,900円以上878,900円未満の人には、公平性の原理から「補足的老齢年金生活者支援金」という制度もあります。

冒頭の質問者の「親の口座に意味不明な年金振り込み」というのは、この支援給付金の差額部分を別口で振り込んでくれているモノであるので、誤支給ではなく心配は不要です。

老人ホーム入居希望者の年金額を正確に確認するため、本人の年金振り込み用通帳を拝聴させてもらうと、この差額分の振込がちょこちょこあって、本人に聞いても「分からない」ということが、多々あります。
5千円とか6千円程度の金額なので受給者もあまり気にしないのかも知れません。

しかし、低額年金受給者にとって、老後の病気等は命取りになります。
生活保護者なら医療費すべて無料で何の苦労もいりませんが、頑張って働いてきた結果、年金額が少ない人がこういう面で損をするのはしのびない話です。
数千円と少額ですが、この給付金のようなもらえるものは取りあえずもらっておくことが自己防衛のため大切です。