人と話さない都内独居高齢者の認知症化

( 参考:TBS NEWS DIGー『月に1人未満しか人と会わない人は認知症になりやすい』 )

高齢者が元気に暮すためのフォーラムが開かれたもようの動画です。

動画中で講演者の大学教授が言ったのが、タイトルにもある「月に1人未満しか人と会わない人は認知症になりやすい」という話です。

これには実体験をもって共感します。
東京都内23区民を群馬や茨城の老人ホームに紹介するさい、家族と同居の人は子供が「うちの親はボケてて」等と言っても、面談してみるとそうでもないことがほとんど。
対して、都内の若者ばかりのシェアハウスやアパートに住んでいて、誰とも顔を合わせず会話をせず、自室で孤独と戦っている独居高齢者は、多くがかなりの認知症予備軍です。

そういった引きこもりシニアは、区の福祉事務所や地域包括支援センターの方が様子見で来てくれる時だけが、数日に一度の「会話時間」になるので、下手すると言葉自体を忘れかねません。

60代位だとスマホ程度は駆使できるので、スマホゲームや5ちゃんねるを外界との接点として孤独を紛らわせていますが、頭脳とコミュニケーション力はどんどん死んでいきます。

多くの男性シニアの苦手なところですが、こういう「人に接せず認知症」の環境を変えるには、一日も早く区の交流センターやコミュニティ講座等に通って、少しでも生身の人間と接することです。

手遅れになると、周囲からは忌避され、認知症の身寄り無し老人も入れる老人ホーム探しを福祉事務所や包括センターの職員さんが見るに見かねてしなければならなくなるほど、ヤバい認知老人に落ちてしまいます。