( 参考:女性自身ー『認知症は早期発見で改善の可能性も…医師が危惧する“受診までの期間”の長期化』 )
MCI(軽度認知障害)についての記事です。
「75歳以上のシニアが日本人口の18%を占める2025年問題」まで2ヶ月、次にくるのは、そのシニアの15%が認知症になると推定される2040年問題と言われます。
記事では、家族が認知症高齢者を病院受診させるまでに、「認知症かも?」と思った時から平均16.2ヶ月、「受診させなきゃ」と思った時から平均11.6ヶ月、それぞれ時間がかかると研究結果が出たことを報じています。
「認知症かも?」と思っても、傷つけたくないから認知症外来や精神科に連れていけない、という家族の思いやりが反目に出たことの残念な結果といえます。
認知症となった親を高齢者住宅・施設に入居させるため相談にこられる家族の多くは、「もう数年以上前から『おかしいな』とは思っていた」とおっしゃいます。
認知症かもと思いつつ家族側が堪えることで、結果的には家族がもっと大変な状況になってしまう、とても多いケース。
昨今は、MCIの状態で受診しておけば重度化するのを遅くできるので、物忘れや些細な失敗を見たら、認知症外来に誘いやすいカジュアルなトークを考えておくことが大切です。
記事では、認知症気味の旦那さんを認知症外来に連れていく奥さんの立場として、「私が受診するから一緒に行ってついでに受診してみない」という誘い方をしてみては、とアドバイスしています。
高齢者施設入居を考えるご家族と対面することの多い立場としては、「軽度の認知症はトシ取ればみんななるし、今はいい薬があるし〝サプリみたいなもの〟だよ。病院で処方してもらえばドラッグストアより安いよ」といった勧めかたが、本人が納得するんじゃないかと思っています。