スマホ認知症は若い人でも容易に陥る「症状」だそうです。
であれば、今日も東京都内の多くの自治体で開催されている「シニア向けスマホ教室」は、年寄りの認知症をグングン促進させる媒介となっているかもしれません。
認知症との関連がガセだとしても、増殖するシニア向けスマホ教室が厄介なのは、老人ホームに高齢者を入居させる時、スマホを手放さなくなる人の割合が上がることです。
スマホ老人(+孤立老人)がするのはゴシップ記事の閲覧とヤフーニュースのコメントへのネガティブ書き込みくらい。老人ホーム側は「部屋でこもらず、他の入居者さんと会話して笑ったり一緒に散歩してもらう方が健康や精神衛生にベスト」だと確信しているものの、むげにスマホを取り上げる訳にもいかず、焦燥しています。
また、低額年金受給者だからこそ東京都内の老人ホームでは予算不足となり良心価格の群馬や茨城の施設に案内したのに、入居した途端、部屋にこもって有料風俗サイトを長時間利用したり、CMでお馴染みのギャンブルサイト「オッズパーク」で金を賭けてスッたりして、ホームへ支払う月額利用料を滞らせる年寄りもいます。
つまり、一般社会で在宅介護で暮らすならまだしも、老人ホームでは、スマホは不必要(迷惑アイテム)であることが多いわけです。
スマホと認知症の関係はともかく、高齢者施設生活においては、スマホ自体は無用の長物である率の方が高いです。
スマホ認知症についてのニュースがネットでもマスメディアでも増えてきたのでいくつかの記事を見比べてみました。
【介護ポストセブン】によると、
だそうです。
情報過多になると〝脳が疲弊して前頭葉の働きが低下する〟――まあそうでしょう。
また、スマホの漢字・文字変換機能により脳の神経回路が退化する――これも、そりゃそうでしょう。
――この結論が「新しい情報を取り入れることで神経幹細胞を刺激し脳の活性化を!――とのこと。
新しい情報は大体スマホでみるだろ、と思います。
損保がやっている【SOMPO笑顔倶楽部】という情報サイトはもっと真っ当なことが書かれていました。
スマホ認知症とは=医学的に認められた正式な病名ではありません〜(中略)〜メディアなどで使用され、知られるようになった言葉です。(SOMPO笑顔倶楽部)
SOMPO記事では「情報過多による脳疲労」という点は介護ポストセブンと同一ですが、他にもSNSの悪影響やブルーライトによるアイフレイルなど多様な原因によると書いています。
最終的には、「スマホを見ない時間を作ろう」という当然の帰結に至っています。
多くのメディアがスマホ障害を高齢者の認知症に結び付けて「スマホ認知症」と呼ぶ中、日テレでは「スマホ脳疲労」として、その対策を紹介していました。
生活する上での対策として紹介されているのは、「ながらスマホ&寝る前スマホの禁止」と「普段の生活で五感を刺激しよう」という良くあるものでした。
しかし、具体的で即始められるサプリメント習慣として、オメガ3脂肪酸とアマニ油をとろう、というものが紹介されています。
これらが脳疲労の役にたつとは知りませんでした(ダイエット用かと)。
オメガ3もアマニもアイハーブなどの海外通販で安く買えるし、今日からすぐにと思えばドラッグストアでDHCや日清オイリオの商品が今すぐ手に入ります。
そして、「ガンマ波サウンド」を聞くことにより聴覚を刺激し、脳疲労を抑制することができるそう。
これも即(+無料で)実行できそうなので、探してみました。
ガンマ波サウンドアプリは、googleplayの中にも多数入っていますがgoogleplayの無料アプリは、巧妙に「アプリ内課金」される可能性があるので、podcastで探してみました。
ピクシーダストテクノロジーズ社と塩野義製薬が開発したガンマ波サウンドという3分間の音声が2つだけあったのでダウンロード。
ヨガや瞑想に使われるホワイトノイズ的なメディテーションサウンドを期待していましたが、このピクシー&塩野義の3分音声はアメリカのポップスみたいな若い女性の歌でした。
こんなものでスマホ疲労がとれるのかという疑問と、スマホ疲労を解消するのにスマホを使うという皮肉な構造ではありますが、とりあえず無料なのは確かです。