荒川区では、認知症高齢者が過失事故で第三者に損害賠償責任を負った場合に、この費用を補償する保険(認知症高齢者等個人賠償責任保険)を昨年末(12月2日)から始めました。
これにより荒川区民である認知症高齢者に賠償金の自己負担を心配する必要がなくなりました。特筆すべきは「傷害補償」「見舞金補償」まで保険対象である点です。
荒川区公式ページにも説明がありますが、東京都民に人気のテレビ〝TOKYO MX(地上波9ch)〟の報道番組「堀潤 LiveJunction」で詳しく紹介されていました。
TOKYO MXのウェブサイトでも画像を多用した文字起こしページがあり、そこを読むと認知症高齢者の損賠保険の詳細が説明されています。
認知症者の損保対象として、荒川区サイトでは、「線路内に立ち入り電車を停めた時の賠償金」があげられています。これは区内に路面電車さくらトラム(旧都電荒川線)が敷設されてるからでしょうか。
恐らく想定しているのは、認知症者の外出時にボンヤリしていて器物損壊をしたり、不可抗力で他人にケガさせてしまったり、という状況になったケースと考えられます。
当然ですが、シニアカーで店舗に突っ込んでしまったら損壊修理費用は支払われるでしょうが、「自動車」を運転していて事故ったら故意過失に関わらず、補償対象にはならないでしょう。
