「高齢者」アップデート、シニアシェアハウス

( 『IDEAS FOR GOOD』の記事ー『 「高齢者」は「熟練者」。老いにまつわる用語をアップデート』)

IDEAS FOR GOODは、エコやサステナブル〜投資情報までを扱うハーチ株式会社が運営するWebマガジンです。
この記事は、アメリカの高齢者ケア企業が行った「老人向け言葉のアップデート案」を紹介したものです。

アメリカの長寿ケア企業・Modern Ageが行った調査によると、回答者の97%が「少なくとも週に一度は老いについて考える」と回答~~同社が実施したのが、老いに対するネガティブなイメージを変える「The Aging Index(加齢の索引)」キャンペーンである。

老人や老輩、お年寄り~高齢者といったお爺さんお婆さんを表す言葉を以下の様に言い換えて、シニアの意識向上につとめよう、というもの。以下がその例だそう。(日本語で重要そうなものだけチョイス)

Senior Citizen(高齢者)→Seasoned Citizen(熟練者)
Geriatric(老年者)→ Advanced(高等者)
Retiree(定年退職者)→Post-career(ポストキャリア)
Old-timer(老人)→Venerable(尊敬すべき人)
Elder(お年寄り)→Wise Adult(賢明な大人)

元々アメリカの記事なので、日本語になじまないものも…ただの普通の高齢者・老人を、熟練者や尊敬すべき人・賢明な大人等と言い換えるのは行き過ぎの感もあります。

しかし日本老人ホームの類型として、昔は養老院・養老施設と呼んでいたり(今は廃止)、養護ホーム、療養所、介護医療院という言葉があります。
これらはシニアを養護つまり保護下に置き養うという意味で、弱者としての扱いを疎明します。

老人ホーム紹介のさいに、まだ気持ちは元気な70歳前後の古希シニアに施設の説明をする時、名称的に「老人ホーム○○」というフレーズを使うのは、古老呼ばわりしているようで心苦しいことがあります。

これに比べれば、上記の「高等者」を使って、アドバンスホームと言ったほうが力強い。
また、スポーツ界では高齢選手達の試合を「マスターズ」と呼んだりしますが、こういうアグレッシブな活動を思わせる名前のホームがあれば、そこに高齢者を誘いやすい気もします。

それを考えると、「シニアシェアハウス」という呼称は、「シニア」という単語もギリギリ新しい感じがするし、「シェアハウス」という単語も新しいライフスタイルを提案していることで、同じ高齢者に老人ホームを勧めるにしても言い易いものです。